年末に向けて力強く動いていきたい乙女座の新月(日蝕)
2025年9月22日4時55分乙女座で新月(日蝕)を迎えます。

乙女座の4度52分ということで、ナクシャトラはウッタラ・パールグニーでの新月です。ウッタラ・パールグニーは太陽が支配するナクシャトラです。獅子座-水瓶座の軸のラーフーケートゥ軸に近いので、前回の水瓶座での月蝕に続いての日蝕になります。
対面の魚座から逆行土星がタイトにアスペクトし、新月には高揚水星がコンジャンクトしますので、責任感や重圧感など重々しくもありますが、同時に論理性や過敏さが感じられる新月ですね。日蝕にもなる新月なのでイライラしたり、あれこれと考えすぎてしまったりなど堂々巡り的な感じにもなるかもしれません。
新月のナクシャトラ、ウッタラ・パールグニーのシンボルはベッドの4つの脚です。団結やグループ活動、仲間意識、人助け、寛大さ、深い愛情といった意味合いがあります。人を癒し、助けたいという慈悲の心にあふれたナクシャトラである反面、皆と分かち合い、ともに楽しみ、繁栄を享受するという快楽主義的な側面を併せ持つナクシャトラです。
10月3日に水星が天秤座へ移動します。
3月14日のウッタラ・パールグニーでの満月(月蝕)があり、3月29日のウッタラ・バードラパーダでの日蝕があり、それからちょうど半年経ちました。この間に経験したこと、出逢った人など振り返ってみるといいでしょう。2025年も残すところ3ヵ月になってしまいました。振り返りとともに今年中に終わらせたいこと、やり遂げておきたいことにここから集中して取り組んでいきましょう。
火星が蠍座に入るのが、10月27日、火星が射手座に入るのが12月7日、12月中に太陽、金星、水星が射手座に移動します。年末に掛けてどんどん勢いが加速していきそうな予感がありますね。気を付けて、着実に歩んでいきたいところです。
今回の新月のナクシャトラの支配星は太陽です。太陽が支配星になるナクシャトラは、牡羊座の26度40分~牡牛座10度までのクリティッカー、獅子座の26度40分~乙女座の10度までのウッタラ・パールグニー、射手座の26度40分~山羊座の10度までのウッタラ・アーシャダーです。いずれも火のサイン→地のサインにまたがるナクシャトラであり、安定感があり、内省的であったり、自己犠牲の精神を持ち、善良さを有する、と同時に寛大で精神的な傾向、高い波動を持つナクシャトラです。
ウッタラ・パールグニー、ウッタラ・アーシャダーはプールヴァ・パールグニー、プールヴァ・アーシャダーの後にきますが、プールヴァ=東、ウッタラ→北といった意味合いです。
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