じっくりと作戦を練って、一歩一歩進んでいきたい蠍座の新月
2025年11月20日15時47分蠍座で新月を迎えます。

蠍座に入ったばかりの3度58分ということで、ナクシャトラでもアヌラーダーに入ったばかりの新月です。アヌラーダーは土星が支配するナクシャトラです。
新月のナクシャトラであるアヌラーダーは、友愛の神であるミトラ神が支配し、シンボルは蓮の花です。泥の中に根を張り、水面に美しい花を咲かせる蓮、世俗にまみれながらも、清く正しく生きるという潔さがあります。粘り強さや忍耐、努力、試練や献身といった意味合いがあり、周囲の人たちや仲間のために心からの真心を尽くし、友愛の情を傾ける献身的なナクシャトラです。
先回の新月と同じく火星とコンジャンクトし、蠍座の火星なので深くて力強いですね。逆行する水星とタイトにコンジャンクトし、蟹座からは逆行する木星がアスペクトします。
蠍座が強調される新月図です。また、この新月図での蠍座は8室ですので、秘密や裏、深くて隠されたところや闇などもあらわします。表には見えないけれど内側は激しく波打っているような様相が感じられます。
土星、木星、水星が逆行しており、静かに様子を伺っているような状態という感じですね。
土星の逆行が終わるのが、28日、水星逆行が終わるのが30日ですので、本格的に動き出すのは11月末あたりから、にされるのがいいかもしれません。じっくりと作戦を練って、今後の方向性や進むべき道について考えながら一歩一歩進んでいくのにいい新月→満月に向かうシュクラパクシャ期間です。
次回の満月は12月5日牡牛座の満月です。
2025年も残すところ1ヵ月少しになりました。2025年はインド占星術界隈でも何かありそう…ということが言われていたのですが、それほどに大きな事件や災害があったわけではないと言われることもあり、振り返っておかないといけないのかなと感じるところです。
ただ、12月終わりには射手座に吉星凶星問わず多くの惑星が絡みますので、まだまだ要注意期間ではあります。危機意識を持つこと自体は悪いことではないし、準備しておくに越したことはないですからね。
今回の新月のナクシャトラの支配星は土星です。土星が支配星になるナクシャトラは、蟹座の3度20分~16度40分までのプシャヤ、蠍座の3度20分~16度40分までのアヌラーダー、魚座の3度20分~16度40分までのウッタラ・バードラパーダです。いずれも水のサインの初めから真ん中あたり位置であり、どっしりしたイメージで、支配星が土星なので粘り強さややり遂げる力など実現力が感じられます。今回の新月の蠍座は火星が支配する星座であり、ナクシャトラ支配星は土星、トランジットの火星の影響もありということで、凶星の影響が重なる新月図になり、逆行惑星も影響しますので、あまり素早く動くという感じではないので、落ち着いて、そろりそろりと動いていくのがいいと思います。
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