華やかそうに見えるけれども裏には闇が潜んでいそうな…双子座の新月

2024年7月6日7時58分双子座で新月を迎えます。

双子座20度11分ということで、ナクシャトラはプナルヴァスに入ったばかりの新月です。プナルヴァスは木星が支配するナクシャトラであり、双子座は水星が支配する星座ですので吉星の影響が強いナクシャトラです。引き続き金星とコンジャンクトする新月です。牡牛座には木星が、蟹座には水星がトランジットしており、吉星に挟まれているというスパーカルタリヨーガも出来ています。吉星に支えられた新月ということです。

プナルヴァスは、母なる女神アディティが支配し、シンボルは弓矢を入れる筒、反復、回復、再生、繁栄などに関わるナクシャトラ。善良で、純朴、真理をあらわし、矢のようにまっすぐで正直な気性を持つ、たいへん吉祥なナクシャトラの一つです。

プナルヴァスといえばインドの聖者であるラマナ・マハルシのジャンマナクシャトラですね。3月中旬にインドのティルヴァンナマライにあるラマナ・マハルシのアシュラム、アルナーチャラ山に登ったことを思い出しました。ちょうど帰国日がプナルヴァスの月だったのですね。ジャンマ・ナクシャトラとは、その人が生まれた時に月がトランジットしていたナクシャトラで、ヴィムショッタリダシャーというインド占星術で使う人生の年表の始まりは生まれた時の月が在住しているナクシャトラの支配星ですので、インド占星術的にはジャンマ・ナクシャトラはとても重要なのです。

そんなプナルヴァスの新月ですから、穏やかな始まりになりそうですなのですが、6月30日に土星が逆行開始していて、牡羊座トランジット中の火星にタイトにアスペクトしており、アスペクトの影響だけじゃなくてディグリーコンジャンクトという度数がピッタリという絡みにもなりますので、こっちは緊張感が漂っている感じです。魚座にはトランジットラーフがいて、パーパカルタリ状態になっています。

スパーカルタリ：吉星に挟まれている、パーパカルタリ：凶星に挟まれているということで真逆の景色が出来ているということになります。表に出ている華やかな様と裏に潜んでいる闇とのコントラストという感じでしょうか。

日本では、7月3日に新紙幣が発行され、7日には東京で都知事選が控えており、その前日の新月ですし、11月に行われるアメリカの大統領選も混迷の様相が出てきたように感じます。これから世界はどうなっていくのでしょう、ということについての審判が下されようとしている2024年後半に入ったばかりの新月図、危機意識を持ちつつも、前進していかないといけないのでしょうね。

８日に金星が蟹座へ、13日に火星が牡牛座へ、15日には太陽が蟹座へ、20日には水星が獅子座へ移動します。土星逆行時に嵐のように惑星の移動が続きます。変化の波に乗り遅れないように、でも慎重に、いきましょう。

今回の新月のナクシャトラの支配星は木星です。木星が支配星になるナクシャトラは、今回の双子座の20度～蟹座の3度20分までのプナルヴァス、天秤座の20度～蠍座の3度20分までのヴィシャーカー、水瓶座の20度～魚座の3度20分までのプールヴァ・バードラパーダです。いずれも風のサインの真ん中付近から水のサインの始まりあたりの位置であり、どちらかで印象が変わりそうに感じます。双子座は風のサイン、水星が支配するサインですので、軽やかであり新たな風が吹いてきそうな感じですね。水のサイン蟹座に入ると落ち着いた感じが出てきます。今回は双子座プナルヴァスの新月ということで、新旧交代のような軽やかさがありそうです。ただ、新たなものに刷新するほどの勢いではないかもしれません。兆しが見えてきたというところでしょうか。

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