見通しが立ちにくく、何かが隠されているように感じる双子座の新月
2025年6月25日19時31分双子座で新月を迎えます。

双子座の9度54分ということで、ナクシャトラはアールドラーでの新月です。アールドラーはラーフが支配するナクシャトラです。この新月は木星とタイトにコンジャンクトする新月です。また、月は蟹座運行中の水星と星座交換していますね。凶星の影響はなく、引き続き、すべての惑星が順行中、風のサインの双子座の軽やかそうな新月図です。
ナクシャトラ、アールドラーのシンボルは浄化の涙、支配神はルドラ、シヴァ神の別名でもあるルドラは破壊と再生を司る神様。極端から極端に走る性質があり、優しさと残酷さ、穏やかさと革新性、平和と動乱といった両極を併せ持つナクシャトラです。嵐は汚れを浄化し、涙は悲しみや痛み、辛さを洗い流してくれます。ナクシャトラ、アールドラーは、嵐のような激しさを秘めているナクシャトラですね。
この新月は、ウッタラ・ヤナの最後の新月であり、2025年後半に向けての転換点となるタイミングであり、2025年夏に向けてやってみたいこと、やり残したことに再度取り組んでみたいところです。ただ、新月には、激しさとナイーブさの両面があり、同時に、獅子座の火星はラーフ-ケートゥ軸にあり、魚座の土星にもアスペクトしますので、外惑星絡みでは激しさ、脅威が高まっているように感じます。世界情勢も緊迫しており、暑い夏を前に、引き続き、緊張が高まってきそうという懸念はぬぐえません。
7月13日からは土星が逆行開始し、7月28日には火星が乙女座へ移動します。
猛暑になりそうな予感がありますが、大阪では万博が開催中であり、7月には参議院議員選挙も控えています。こんな状況で何かあったら大変なことになりそう…という気持ちになりますね。
今回の新月のナクシャトラの支配星はラーフです。ラーフが支配星になるナクシャトラは、双子座の6度40分~20度までのアールドラ、天秤座の6度40分~20度までのスバーティー、水瓶座の6度40分~20度までのシャタビシャーです。いずれも風のサインの初めから真ん中あたり位置であり、軽やかそうなんですが、支配星がラーフなので外国との縁があったり、激しさが感じられたりします。今回の新月の双子座は水星が支配する星座であり、実際に水星の影響を強く受けた新月ですので、今現実に起きようとしている現象が、今後どんな風に進んでいくのか、どう転ぶのかが見えにくくなっている感があります。ラジャスティックなサイクルですので、一触即発的な目の前の現象にひとまず対処していかないといけなくなりそうで、大局的な視点が隠されているかようにも感じられます。
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