心地よいと感じる感性を大切にしたい牡羊座の新月

2024年5月8日12時22分、牡羊座で新月を迎えます。

牡羊座23度50分での新月ということで、ナクシャトラはバラニー、金星が支配するナクシャトラです。ちょうど金星が牡羊座をトランジットしていますので、金星の影響が強い新月ですね。

ナクシャトラ、バラニーのシンボルはシャクティ、「性的能力」を意味する女性名詞ということで、受動的な女性のパワーをあらわします。支配神は、ヤマ神であり、正義感が強く、勤勉に働かせたり、規律を守らせようとする支配力の強いナクシャトラです。同時に新たな創造性を育んだり、芸術的才能、表現力とも関連します。

また、バラニーには目的をもった移動、旅行や運搬といった象意があり、ＧＷ明けというタイミングの新月ということで、新たな方向へと一歩踏み出す原動力になりそうな新月図です。

ただ、水瓶座をトランジットする土星の影響もありますので、慎重に、ブレーキを掛けながら、といったところでしょうか。5月1日に木星が牡牛座へ移動しましたので、大きな飛躍、大きな変化になる方もいらっしゃるのでしょうね。蠍座に木星のアスペクトと土星のアスペクトが生じますので、蠍座がラグナから観て、月から観て何室かを鑑みて、そのテーマについての長期的な計画を立てたり、準備を始めてみるといいでしょう。

すべての惑星が順行中であり、ウッタラヤナのこのタイミングは新たなことを始めるにとてもいいタイミングです。ウッタラヤナとは、太陽が山羊座から双子座を運行する半年、明るい半年であり、発展的なことに取り掛かるにいい半年です。だいたい1月15日あらりから7月15日あたりの半年です。開業届を出したり、婚姻届けを提出する、結婚式をするにもいい時期です。

5月11日に水星が牡羊座へ、14日には太陽が牡牛座へ、20日には金星が牡牛座へ移動します。火から地へ、落とし込んでいくような時期です。やり始めたことについて、着地点を設定したり、やり続けるかどうか思案している方は決断したりしていくといいでしょう。

今回の新月のナクシャトラの支配星は金星です。金星が支配星になるナクシャトラは、牡羊座13度20分から26度40分に掛けてのバラニー、獅子座13度20分から26度40分に掛けてのプールヴァ・パールグニー、射手座13度20分から26度40分に掛けてのプールヴァ・アーシャダーです。いずれも火のサインの真ん中あたりのナクシャトラです。今回は牡羊座の23度過ぎ、バラニーでの新月ですので、感性の赴くままに、動き出してみたくなりそうな新月図ですね。心地よいと感じる方向へと行ってみる、のも良さそう。

下記ヨガジャーナルオンラインにて「吉野まゆ インド占星術」新月・満月に更新中です。
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