着実であり、新たなことを始めるエネルギーが強い牡牛座の新月

2024年6月6日21時37分、牡牛座で新月を迎えます。

牡牛座22度5分での新月ということで、ナクシャトラはローヒニー、月が支配するナクシャトラです。金星も牡牛座をトランジットしていますので、金星の影響が強い新月ですね。ただし、金星は太陽にたいへん近くてコンバストされています。

ナクシャトラ、ローヒニーの象徴は荷馬車、牛と乗り物であり、支配神は創造神であるブラフマー、豊かさや快適さを象徴し、感性豊かで芸術的な才能を持つナクシャトラです。純真で信心深く、物事に安定的に、持続的に取り組んでいくため、願望を成就させる力があります。優しくゆったりした気品を持ち、周囲の人たちを癒し、和ませる天賦の才を持ちます。

木星、金星、水星というすべての吉星が絡む新月であり、月はムーラトリコーナで強く、金星も定座で強く、土星も定座で、火星も牡羊座に入ったばかりなので、ムーラトリコーナで強くなります。穏やかさや優しさ、愛情といった質と目標に向かって邁進していく強さ、どっしりしたぶれない強さが感じられる新月図です。それぞれの領域で自分の持ち味をしっかりと発揮するような、そんな安定感＆力強さが感じられます。

新月ですから、ここから何か始めていくのにとてもいいタイミングですね、ご自分がこれまで地道にコツコツとやり続けてきたことを何らかの形で表に出して行く、収入や仕事に繋げていくにも良さそうなタイミングです。ぜひ一歩踏み出してみてください！

13日に金星が、15日には太陽が、16日には水星が双子座へ移動します。地の星座、不動宮、女性星座である牡牛座→風の星座、柔軟宮、男性星座である双子座への流れです。軽やかに、広がっていく、動き出していくようなイメージが沸いてきますね。

今回の満月のナクシャトラの支配星は月です。月が支配星になるナクシャトラは、今回の牡牛座の10度～23度20分までのローヒニー、乙女座の10度～23度20分までのハスタ、山羊座の10度～23度20分までのシュラバナです。いずれも地のサインの真ん中あたりの安定した位置であり、安定感があって穏やかそうです。牡牛座は金星が支配する星座なので、ローヒニーは美的な要素、女性的な傾向が強く、乙女座は水星が支配する星座ゆえ、ハスタは緻密さや批判精神が高く、山羊座は土星が支配する星座ゆえ、シュラバナは真面目さや学習能力が高い傾向があります。ローヒニーはラジャス的な現世に揉まれるというサイクルなので、この3つの中では新たなことが始まる、始めるといった始動していくという傾向が強そうですね。

下記ヨガジャーナルオンラインにて「吉野まゆ インド占星術」新月・満月に更新中です。
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