木星ーラーフ期について木星期④
木星期については、木星ーラーフ期、木星期の最後のアンタラダシャーの時期はとてもインパクトがあります。木星期の終わりなので、ダシャーチッドラというマハーダシャーの変わり目の終わりが、木星ーラーフ期です。
この木星‐ラーフ期は、かなり大きな変化を経験する時期だという自身の実感がありますし、鑑定でお話を伺っても、この時期がターニングポイントになったといった話を伺うことは多いです。
マハーダシャーは、ラーフ期18年の後に木星期16年という流れで進みます。ラーフも木星も拡大していくといった象意がある惑星なので、ラーフ期:現世的なことに邁進して拡大してきた、続く木星期は精神的な方向性が出てくるものの、手を広げてきがちな時期です。この長きにわたって続いてきた拡大、拡大期の最後に、木星ーラーフ期が巡ってきます。
そして、この後に土星期を迎えます。土星期は、ラーフ期や木星期のように拡大、イケイケとはいかない時期ですね、特に土星期の始まりの土星ー土星期は約3年に渡ります。土星のブレーキ、縮小、現実に直面する、痛みを受け止めるといった現実に直面する時期になります。
危険性というのはこの拡大→縮小という大きな落差にあるように感じます。
木星ーラーフ期に欲望の赴くままに拡大してきてしまった方は、土星期に入って強制終了させられるという経験をされることは多いです。この変化はかなりのダメージとして土星期の始まりの停滞感をいっそう重々しくしてしまうケースも見受けられます。
私の経験ですが、木星ーラーフ期には、木星ー木星期に始まった仕事が終わりを迎えたり、それまで見えてなかったほころびが明るみに出てきて、補填する必要に迫られたり、動き出してしまったものごとを止めることが出来なくて終わりに向かっていかざるを得ないなど、思うに任せないことが次々に出てきたタイミングでした。自分ごとだけではなくて家族から巻き込まれることもたくさん経験しました。
そして、身動き取れない土星ー土星期に突入し、ストレスは高まっていくばかり、でしたね。
色んなことがクリアになって動き始めたのは土星‐水星期になってからでした。
木星期→土星期に掛けてのダシャーチッドラは、自分自身の変容を余儀なくされるような劇的な変化になったという気がします。
具体的な内容につきましては、ここでは言及しませんが、この流れはカルマの仕業と観念して受け止めていくしかないような激流でしたね。
このような経験を踏まえ、また鑑定を通して様々な方の体験をお伺いして感じることは、木星ーラーフ期の過ごし方としては、執着しないで手放すものを潔く手放していくことで、スムーズに土星期に入っていけるのかもしれないということです。木星ーラーフ期に流れに逆らって、あれもこれも自身の思うようにコントロールしようとしたり、今持っているものに執着したり、身の丈をわきまえないで拡大しようとしたりすると、土星期になってから強制的に奪われることにもなってしまいかねないです。この強制的に奪われるということに関しては、本当に多大なる代償を払わされるケースが散見されますので、要注意と感じるところです。
