パンチャンガ手帳2024年版表紙について

パンチャンガ手帳は、2018年から作り始めたのですが、2019年版からは若山ゆりこさんに表紙の絵を描いてもらっています。

2024年版の表紙はこれ↓です。

この表紙の女性はパールヴァティー、ガネーシャを抱いています。

神話によると、パールヴァティーはヒマラヤ山脈の山神ヒマヴァットの娘で、シヴァ神の神妃です。ガンジス川の女神であるガンガーの姉に当たります。シヴァ神の最初の妻であるサティーの生まれ変わりで、穏やかで心優しい、金色の肌を持ち、ガウリー(光り輝く女性)との別名を持ちます。彼女の肌は金色ではなく元々は黒色だったが、それをシヴァに非難された事を恥じた彼女が森にこもって苦行を始めた為、それを哀れんだ ブラフマー が彼女の肌を金色に変えたと言われています。

修行をするシヴァ神に恋して、夫婦になったと言われています。シヴァを一途に愛する美しい女神であり、軍神スカンダや、学問の神ガネーシャの母です。

ガネーシャは、本来は智恵と学問の神様だったのですが、現在では商業の神様ともされています。

象の頭の由来は、神話によると、パールヴァティーは、入浴中にシヴァにしばしば驚かされていた。これに不満を持ったパールヴァティーは、息子であるガネーシャを見張りに立たせた。シヴァが無理やり浴室に入ろうとした際に、ガネーシャが制した。その際にシヴァは気分を害して、ガネーシャの首をはねてしまう。それを知ったパールヴァティーは怒り、ガネーシャを生き返らせるようシヴァに迫った。パールヴァティーの怒りと悲しみに慌てたシヴァはガネーシャの頭を懸命に探したが見つからず、たまたまそばを通りかかった象の頭を代わりに付けた。ということだそうです。

シヴァ神は破壊と創造の神ですので、さもありなんですが、パールヴァティーの深い慈悲心が感じられる神話ですね!

戦いの女神ドゥルガーや殺戮の女神カーリーはパールヴァティーの別の姿とされています。内には怒りや破壊といった負の感情を併せ持つということですね。

2022年版のパンチャンガ手帳の表紙↓は、戦いの女神ドゥルガーでした。

2022年は寅年でしたので、寅に乗った戦闘の女神ドゥルガーだったのです。

女性の内面にはパールヴァティー的な要素とドゥルガーやカーリーのような側面が共存しているのでしょうね。

ということで、穏やかで心優しいパールヴァティーが表紙を飾るパンチャンガ手帳2024年版販売中です。
こちらから。

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