インド占星術鑑定に際して…価値観が揺さぶられるような感覚
インド占星術を使ってお客さんを占うようになって12年になろうとしています。振り返ってみるとびっくりな長さですね。
一番最初に鑑定したお客さんのことはいまだに覚えている。事前に何時間もかけてあれこれと色んな方面から検討して、マインドマップみたくチャートを中央においてその周りに惑星の絡み、星座、ハウス、ヨーガ、などなど発見したことをいっぱい書いてそれを前にして鑑定に臨んだ。
占星術上の意味合いは多数あるのでその中からこの人に当てはまるのは!?ってことで当てはまりそうなことをたくさん羅列してこれを伝えて、あれも伝えて、と、あれこれあちこちと情報武装をしていたんだと思う。
それは、未熟な自分をカバーするためのあんちょこのようなものだった。
その後、日々経験を積み、いろんなお客さんに出会うことで、インド占星術の様々なコンビネーションの中のこれかなってところに少しずつ絞り込めるようになってきた、そんな風に感じていた。
ただ、これは私のホームページ経由で来てくれるお客さんなので、私をある程度知っているか、親和性を感じてくれているか、といったところで何かしら価値観が似通っていたりしたのだと思うし、私の身近な人、家族や友人、知人など実際に知っている人であれば価値観や生き方はある程度分かるし、方向性は似ているように思う。
でもたまに、この価値観の範疇から外れている人、考えたこともないような価値観を持った人に遭遇することがある、そういう場合、インド占星術のコンビネーションとその人の価値観や生き方を初めて繋げていくという作業をすることになる、これは新たな発見でもあるけど、なかなか困難な作業でもあり、初めてということもありあたふたしてしまう。予見できていないという落ち度もあり…
ただ、こういった経験を通して、気付くことはたくさんあって、人の生き方はまったくもって多様であって、社会で決めた枠に当てはめることがベストではないし、私の価値観というフィルターを通してしまってはいけないって思うし、そこにインド的な価値観を入れ込み過ぎるのも危険な気がする。
今現在の私の思考の枠、インド占星術の持っている世界観や価値観、それがすべてではないし、そこにとらわれすぎるのは危険でもある、このことを心に留めておいて、出来るだけフラットな立ち位置でいたい。