ナヴァムシャD9のラグナ

再鑑定のご依頼をいただいて、結婚生活のことや配偶者のことなどに話が及ぶとD9ナヴァムシャチャートをまじまじと見直すということになるのですが、相談の内容だったり、ご自身の状況や配偶者の人となりを深く伺ってみると…うん?と、はたと止まってしまうことがあります。

ナヴァムシャのラグナを一つずらしてみたほうがなるほど今の状況をよく示しているということに気付いてしまうのです。あ、と思い、変えてみて見えてくる景色をお伝えすると納得されたり、配偶者のことが腑に落ちたりするので、他のご質問などしながら、最終的に、変えたほうがいいかもしれません、といってD9のラグナをずらしてしまったりします。これは、以前の鑑定結果を少し修正してしまう…ということになってしまいます。これは、私の経験不足や検証が足りなかったということですので、素直に認めて、謝って修正版で観ていくことにしています。

D1ラーシチャートとD9ナヴァムシャチャートはどっちも大事だからと併せて観ていくよう講座の受講生などにはアドバイスしていますが、ここは落とし穴のようなところかもしれません。

その人の現実の状況、個性、才能などを観ていくのがD1ラーシチャートであり、D1で示されていることは現実の惑星の配置になります。月と太陽の位置関係で月が新月近くの月なのか、満月に近い月なのかといった実際に目で見ることが出来る月の状態が読み取れます。木星の近くに土星が見える、とか金星が月の近くにあるとかということも実際の天体の配置です。これは目の前にいるその方を観察して導き出されることがあらわれているという風にも言えます。D1チャート=その人の外見、今生に産まれてから成長記録の集大成のようなものといった感じ?

その意味で割と掴みやすい、読み取りやすいと言えますが、D9ナヴァムシャチャートはその人の潜在意識を指し示すチャート、家族や親しい友人に対して見せる顔ということで、外からは明らかには見えない部分を指し示すチャートなんですね。相手が本音で、本心から心を開いて話をしてくれないとたどり着けないところにあるのがD9ナヴァムシャチャートなのかもしれません。

その意味で二回目、三回目の鑑定で明らかになってくるというのも納得だったりします。

また、D1チャートのラグナは2時間の幅で一つの星座分変わるのですが、D9チャートはD1の配置に基づいて、星座一つ分の30度を9つの短冊に分けて分配していくので、D9チャートのラグナの幅はだいたい10分から13分ぐらいであり、境界線上にラグナが来た場合、数分でラグナが変わるケースもあり、確認作業が必要になってきます。ただ、D9は外からは見えにくいという特性があります。ですので、兄弟姉妹関係や両親のことなどちょっと変化球的なところで確認させていただき、調整していくような流れになります。

言い訳じみたことを言ってしまってますが…インド占星術師のジレンマということでご理解いただけたら嬉しいです。

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