原初的なエネルギーに突き動かされてしまいそうな牡羊座の満月(月食)

2023年10月29日5時24分牡羊座で満月(月食)を迎えます。

2023年10月29日の満月は、牡羊座の真ん中あたり10:57の度数であり、ナクシャトラはアシュビニーで起きる満月です。この満月はラーフ-ケートゥ軸に近く月食🌕になります。日本では部分月食です。

月は逆行木星とコンジャンクト、水瓶座から逆行土星がアスペクトしており、ダブルトランジットが生じており活性化している満月です。対面の天秤座からは、水星、火星がアスペクト、満月なので太陽と月は対面です。太陽は減衰点10度に近いですね。火星と水星は度数が近く、1度以内に近接しており、惑星戦争状態です。火星との惑星戦争は度数に関わらず火星が勝ちます。火星は17度11分で、木星は17度2分でこれらの惑星は相互アスペクトと同時にディグリーコンジャンクトしており、強く絡みます。獅子座の金星は減衰太陽と星座交換しており、すべての惑星が天秤座ー牡羊座の軸に絡んでいます。月に絡むラーフはもう少しで魚座に入るというタイミングでガンダーンタ、水のサイン魚座と火のサイン牡羊座の境界線上で傷つきます。

なにかと危険が感じられてしまう月食図ということが言いたいのですが、色々出てきますね💦

満月のナクシャトラ、アシュビニーは、医療の神であるアシュビニー・クマール神が支配し、シンボルは馬の頭。医療や癒しと関わりが深く、治療することを目的とし、痛みを抱えている人や癒しを求めている人のもとに馳せ参じ、手を差し伸べていきます。27星宿の最初のナクシャトラであり、原初的なエネルギーに突き動かされ、時として独りよがりになりやすい質を持ちます。

アシュビニーは2023年4月20日に日食が起きたナクシャトラであり、今年2度目のアシュビニーでの食ということで、年末に向けて大きな変化・変革の波に翻弄され、右往左往しがちな状況が続きそう、それぞれが最適な着地点を探っていくのが大事になってきそうですね、油断したり、気を緩めたりしないで、気持ちを引き締めて決断していきましょう。

この先の星の動きですが、11月3日に金星が乙女座へ、6日に水星が蠍座へ移動し、4日には土星が逆行→順行に戻ります。土星が順行に戻るのはいいですね、滞っていた事柄が流れ出すでしょうし、年末に向けてゆっくりでも進んでいきそう。

今回の満月のナクシャトラであるアシュビニーのナクシャトラの支配星はケートゥであり、牡羊座の0度~13:20までです。牡羊座の最初であり、27ナクシャトラの最初でもありますので、原初的なエネルギーが発露するなんですね!牡羊座は火星が支配する星座です。

ちなみに、ケートゥが支配星になるナクシャトラは、獅子座のマガー、射手座のムーラです。すべて火のサインですね、いづれも度数は、0度~13:20までです。火のサインの0度からということで、このナクシャトラの初期度数は1つ前の水のサインとの境界線であるガンダーンタになります。ガンダーンタならではの不安定さ、敏感さがあります。ガンダーンタというのは結び目といった意味合いで、ナクシャトラサイクルの境界線でもあります。いずれにしろ区切れ目のようなタイミングということですね。

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