献身的であり、真理へと向かう純粋な質を持つ蟹座の満月

2024年1月26日2時54分蟹座で満月を迎えます。

今回は蟹座での満月になります。蟹座の11度3分ということで、ナクシャトラはプシャヤでの満月になります。蟹座は月が支配するサイン、ちょうどサインの真ん中あたりの安定した位置でもあり、定座の満月です。ナクシャトラ、プシャヤも吉祥なナクシャトラですので、穏やかそうな満月図ですね。

満月のナクシャトラ、プシャヤは、神々の長であるブリハスパティ神が支配するためたいへん吉祥なナクシャトラです。知的であり、誠実、教育や創造に関わり、人や動物を育成すること、養うことを象徴し、身近な人々に滋養を与え、人々を教え導いていく指導力を持ちます。献身的であり、真理へと向かう純粋性を秘めており、哲学や宗教とも関連の深い高徳なナクシャトラです。

太陽が山羊座入りしたのが1月15日、この太陽が山羊座に入るのをマカラサンクランティといい、インドでの新年、新たな年の始まりとなります。新年度初めての満月ということですので、2024年の始まりを象徴する満月であり、新たな気持ちで前向きに進んでいきたいという機運が高まってきそうな満月図です。太陽が山羊座から双子座を運行する半年はウッタラヤーナという明るい半年、吉祥な半年でもあり、その始まりの満月でもありますのでダブルで吉の意味合いになります。

ムフルタ的にも発展的なことを開始するのにいいタイミングに突入したところですね!

満月に影響する星ですが、火星が8番目のアスペクトを投げかけています。射手座の火星ということで力強い火星の影響を受けた月ということですね、チャンドラマンガラヨーガという富をもたらすヨーガにもなるし、牡羊座の木星との絡みでは、ガージャケーサリィヨーガにコンビネーションでもあります。火星、木星&月、太陽の絡みですので発展的な絡みが出来ていますね。木星は火星支配の牡羊座トランジットしており、木星が支配ハウスになる射手座の火星と星座交換もしていますので、強いコンビネーションです。

ただ、コミュニケーションを司る水星はタイトに火星の影響を受けるため深く傷ついています。力の強い人、声の大きい人に支配されてしまいそうですね。

2月2日に水星が山羊座へ、7日には火星が山羊座へ移動します。いっそう力強くなった火星が水星に影響しますので、言葉によるコミュニケーションは押され気味になってしまうかも…焦らないで、冷静に対話を重ねていきましょう。

今回の満月のナクシャトラの支配星は土星です。土星が支配星になるナクシャトラは、蟹座の3度20分~16度40分までのプシャヤ、蠍座の3度20分~16度40分までのアヌラーダー、魚座の3度20分~16度40分までのウッタラ・バードラパーダです。いずれも水のサインの真ん中あたりの度数のナクシャトラであり、神秘的、深淵さ、目に見えない世界との繋がりなども感じられるナクシャトラです。この中でも、プシャヤは神々の中の長であるブリハスパティ神の影響を受けるナクシャトラなので、土星&木星&月の影響ということで、持続力をもたらし、勤勉さ、ダルマ的な要素が強いんですね。プシャヤは何かを始めるのにいいとされるナクシャトラです。そうそう、インドの建国図の月はプシャヤの月なんですね!

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