モクシャハウスは手放し~解脱への道
モクシャハウス、4室、8室、12室は現世的な欲望や執着を手放していく、そして輪廻の輪から解放され解脱へと向かうというハウス
4室は心の内側であり、母親との関わりや深いところの潜在意識、無意識の領域をあらわすハウス、このハウスが傷ついていると心の安定や安らぎが得られにくいと言われるハウスです。
8室は寿命や遺産をあらわすハウスであり、結婚生活上のお金や棚ぼた、遺産などもあらわします。ドシュタナハウスの中でも乗り越えがたき苦悩をあらわし、手放してこそ運が拓けていくというようなまさに苦しみをもたらすハウスです。
12室は現実世界からの離脱をあらわすハウスであり、目に見えない世界やスピリチュアルな世界、介護施設や病院、監獄、外国などもあらわすハウスです。現実世界である社会から離れた世界、場所といった感じですね。
これらモクシャハウスに惑星が集中していると、現実世界より精神的な世界へと意識が向かっていく人になりがちで、人と関わるよりは一人の時間を好み、自分の世界を確立していたり、自分なりの生き方を貫くような潔さが感じられます。
インド占星術の世界観で行くと、輪廻の輪から解放されて解脱への道を歩むことを良しとする、人生の目標にするという世界観ですから、これらのハウスはたいへん重要ということになります。
ただ、日本ではサンヤーシという現世の物質的なものをすべて捨てて、何も持たずに生きていくことは乞食になるということであり、現実的ではないですね。
日本では出家まではいかなくとも…日々ヨガをやったり瞑想したり、マントラを唱えたりして生きていくのがモクシャへの道といったところなのかもしれませんね。あ、仏門に入るというのもありますが…