ナヴァムシャD9は惑星の強さを観る
ナヴァムシャD9チャートは惑星の強さを観るにも使います。
D1ラーシチャートは現実の惑星の配置であり、そのチャートの主が産まれたときに現実に夜空で輝いていたであろう惑星の配置、D1チャートの一つの星座を9等分して規則に従って分配して作成したチャートがナヴァムシャD9チャート
D9で惑星の強さってどう観ればいいのでしょう、という質問がありましたので少し説明いたします。
D1チャートは各惑星は度数が割り振られており、例えば高揚する惑星であれば、高揚点内に収まると高揚度数内で高揚しているということでとても良い、強いということになります。ムーラトリコーナも火星だったらば牡羊座の12度までの度数内であればムーラトリコーナ度数内ということになります。
D9では惑星に度数が割り振られていませんので、高揚、ムーラトリコーナ内って言えるのか?という疑問が出てきます。これは、D9は度数までは観ないので、星座で観るということになりますね。D9の山羊座に在住する火星は、高揚火星。牡羊座の火星はムーラトリコーナもしくは定座の火星、いずれにしろ強い、みたいな感じで読んでいきますね。牡羊座の太陽は高揚する太陽、牡牛座の月は高揚の月、といった感じです。度数の表記はないので度数は考えないで高揚の星座にあれば高揚、といったところです。
どのぐらい強いかってことでいくとD1で強い、D9でも強い→とても強い、D1とD9でヴァルゴッタマ→パワフル、D1で高揚していて強いけれど、D9では減衰の星座だと、それほどに強いとは言えない。といったところです。
惑星の強さ以外にも様々な指標があるのでそれらも加味して観ていくといったところですね。
あと、D1は現実の惑星の配置ってことなので、月の状態として満月に向かうちょうど半分ぐらいの大きさの月というように月の形状が分かりますが、D9以下すべての分割図は規則に従って分配して作るチャートなので月と太陽の位置関係で月の大きさ、満ち欠けの状態を観ることは出来ません。ですので、D1では満月だけど、D9では新月近くなんですよね、というようなことは言えないです。
2021年7月13日10時のチャート↓
7月10日に双子座で新月だったので、新月から3日後の月、獅子座に入ったばかり。まだ月の力は弱いけど、シュクラパクシャの月で明るくなっていく月です。ただ、ガンダーンタにあって傷ついていますね。
これが現実の月の状態、図のような月ですね。この月は火のサイン獅子座に入ったばかりなのでこの時のD9の月は牡羊座、6時間後の16時にはD9の月は牡牛座へ移動します。D9の月が新月に向かう月ということにはなりません、6時間後にはD9では高揚する月になりますので月の状態としてはいいですね。